成功哲学とは?
成功するための法則の事です。
成功者がどうやって成功してきたのか、どうやれば成功できるのかを言語化したものが成功哲学になるわけです。
じゃあ、成功哲学ってめちゃめちゃ貴重だと思いませんか?
だってそこに書いてある通りにやったら、みんな成功できるって事じゃないですか。
でも、そんなわけ無いですよね(笑)
成功哲学をいくら勉強しても、成功出来るのは一部の方だけです。
これが何でなのかっていうのをまず理解しないと、成功哲学を勉強しても意味がないだろうっていう事です。
なぜ成功哲学を勉強しても成功者になれないのか?
原因は2つあります。
- 学ぶ者は「感覚脳(無意識脳)」の使い方を知らないので、無意識のうちに行動に制限を掛けているため、成功者と同じ行動ができない
- 成功者は「感覚脳(無意識脳)」を使って成功したため、自分がどうやって成功したかを言語化できない
成功哲学を学ぶ側の問題でもあり、成功哲学を教える側の問題でもあったんです。
ん?
「感覚脳(無意識脳)」って何?
人間の脳は2種類ある
- 「論理脳(意識脳)」
- 「感覚脳(無意識脳)」
この二つの機能に別れています。
まずは、それぞれの機能を理解しましょう。
論理脳(意識脳) | 感覚脳(無意識脳) | |
性格 | 論理的な性格。理屈が通ってない事や根拠がない事を拒絶する。頭の悪いやつは嫌い。 | 感覚派。気分や雰囲気や感情に敏感。理屈っぽいのは苦手。 |
得意な事 | 説明(言語化)が得意。論理展開が出来る。 | 閃きやイメージが得意。記憶力が良い。 |
考え方 | 考えようと思ったことだけ考える。 | 論理脳(意識脳)で5分以上考えた事は考える。答えが見つかるまで永久に考え続ける。答えが見つかった時は0.1秒だけ論理脳(意識脳)に伝える。 五感で感じ取ったものは勝手に考え始める。 |
ON/OFF | 考えようと思った時にON。考えるのをやめようと強く思ったときにOFF。 | 生まれた時にON。死ぬ時にOFF。 論理脳(意識脳)が動いてない時だけ本気モードになる。 |
体力 | 10分考えると疲れる。 | ずっと考えても疲れない。 |
意識があるか | 何を考えているか自分で分かる。 | 何を考えているか自分で分からない。 |
脳の内訳 | 脳の10%を締める。 | 脳の90%を締める。 |
同時にいくつ考えられるか | 1つだけ | 10個くらい並行で考えられる |
例えば、スーパーに行って
「お、牛乳が安い。そういえば切れそうだったし買おう。2つ.. いや、腐らせちゃうから1つでいいや」
これは「論理脳(意識脳)」ですね。
「あれ、なんか買い忘れてる気がするな.. なんだっけな。うーん.. 思い出せないくらいだし、いっか~」
これも「論理脳(意識脳)」です。
帰宅路で
(あれからずっと考えてたら思い出したで。卵や卵。)
と「感覚脳(無意識脳)」が囁きます。
「あ! 思い出した、卵を買おうと思ってたんだ! 明日の朝どうしよ~」
これは「論理脳(意識脳)」です。
(あかん、疲れた、布団で寝たい、帰りたい。)
と「感覚脳(無意識脳)」が思います。
そうすると酔って記憶がないのに、しっかり信号では止まって家に帰れます。
「感覚脳(無意識脳)」の仕業です。
「今年こそ宿題は全部先に終わらせて、夏休みを謳歌しよう! そっちの方が楽しめるから得だ!」
と「論理脳(意識脳)が考えていても
(んんんw ゲームしたいww)
「感覚脳(無意識脳)」の方が90%を占めてるので、体はゲームを始めます。
寝てる間も心臓が動いているのは「感覚脳(無意識脳)」のおかげ様です。
なんとなく理解できましたか?
「感覚脳(無意識脳)」の使い方とは?
良くない使い方は、ネガティブ質問です。
最悪の質問は
「私ってなんでうまくいかないんだろう?」
これを5分以上考えると、「感覚脳(無意識脳)」が「うまくいかない理由」を探し続けてしまいます。
もし才能の存在を信じていたら、十中八九その答えは
(分かったで.. わしには才能がないからうまくいかないんや..)
になると思います。
良い質問は、ポジティブ質問です。
「どうやったら出来るようになるだろう?」
これを5分以上考えたら、寝ている間も別のことを考えている間も「感覚脳(無意識脳)」が「うまくいく方法」を考え続けてくれます。
(お、〇〇するのとかええんちゃう?)
「お! 急にひらめいたけど、〇〇したらいけるんじゃないかな?」
プロテニスプレイヤーは、集中するときにボーっとします。
「論理脳(意識脳)」を意識的に停止させ、「感覚脳(無意識脳)」を本気モードにします。
「感覚脳(無意識脳)」は試合中に相手が左に打つ時と右に打つ時の微妙なラケットの角度の違いをずっと学んでいます。
ゲーム終盤になると、「感覚脳(無意識脳)」は相手がボールを打つ前に右に来るか左に来るか分かってしまう時があります。
まだどっちに来るか分からない状態で「左に走れ」という「感覚脳(無意識脳)」からの命令を「論理脳(意識脳)」で深く考えずに実行する習慣がついてます。
インタビューで、なぜあのタイミングで左に走れたのかを聞かれると
「左かなと思ったんです。勘です。」
と答えるはずです。
ボケが早い芸人は、振りが来たらボーっとします。
「論理脳(意識脳)」を瞬時に停止させ、「感覚脳(無意識脳)」を本気モードにします。
「感覚脳(無意識脳)」にしまってある引き出しから出てきた答えを「論理脳(意識脳)」で深く考えずにそのまま口に出します。
どうしてそんなに早く面白い事を言えるのかと聞かれたら
「いつも神様が教えてくれる」
としか答えられないでしょう。
成功する人は、考えるときにポジティブ質問をする癖があります。
「論理脳(意識脳)」で「どうやったらお金持ちになれるだろう?」と5分間考え、「感覚脳(無意識脳)」に考えさせます。
「どういうところにお金を払いたくなるんだろう?」と5分間考え、後はほっといて遊びに行きます。
ある日、ボールペンで字を間違えて修正機を出したときにピンときます。
「黒と修正機の2色ボールペンがあったら買いたい人いるんじゃないかな?」
今度は「元手の資金が無いけど、どうやって2色ボールペンで稼げばいいだろう?」と5分間考えます。
なぜ修正機入りのボールペンなんて発想が出てきたのかと聞かれたら
「お金持ちになりたいなーとはいつも思ってたんですけど、なんかピンときました。」
と答えるでしょう。
「感覚脳(無意識脳)」の存在を信じ始めるとスピリチュアルが論理的であることが分かる
「引き寄せの法則と言ってね、なりたいと強く思った事は叶うんだよ」
こんな言葉を聞いたら、あなたはどう思いますか?
昔の僕なら、「そんな根拠のない精神論で願いが叶うはずがない。思考力のないバカな発想だ。」と思っていました。
でも、さっきまでの説明を読んできたあなたはどうでしょう?
引き寄せの法則を信じた人はきっと「成功したい!どうやったら成功するだろう?」を5分間考えることになります。
おや、これは本当に成功する可能性が上がった気がしますね。
「なりたいと強く思った事は叶う」というのは、スピリチュアルではなく論理的であると分かります。
改めて、なぜ成功哲学を勉強しても成功者になれないのか?
1. 学ぶ者は「感覚脳(無意識脳)」の使い方を知らないので、無意識のうちに行動に制限を掛けているため、成功者と同じ行動ができない
これはつまり、ネガティブ質問をしているという事です。
成功哲学を勉強しているうちに、
「この人は凄いポジティブだし、凄い行動力だ。私はここまで出来る自信がないよ..」
と考えてしまうんです。
出来ない理由がどんどん出てきてしまい、行動できなくなってしまいます。
どんな大成功者に学んでも、その日のうちに自分の中で持っている失敗哲学を朗読して上書きしているイメージです。
ネガティブ質問が癖付いているうちは、学ぶ意味がありません(笑)
2. 成功者は「感覚脳(無意識脳)」を使って成功したため、自分がどうやって成功したかを言語化できない
これは、成功者は「感覚脳(無意識脳)」をうまく使えたから人より良い成績を出せたという事です。
だから成功できたわけです。
つまり、成功者は自分が何を考えて成功できたのか認識できないという事です。
ただ、成功者はどうして成功できたのかを聞かれる機会が多いので、何とか言語化しようとします。
そうして出来たのが成功哲学なわけですが、言語化する過程で成功者が実際に考えてた事とは乖離してしまうし抜け落ちてしまうという事です。
成功哲学を完璧に学んで再現しても成功できないという事です。
「成功する方法」は存在するが、人から人へ正確に伝えることはできないのです。
ここが理解できている人は、成功者との会話の中で「成功する方法」ではなく「成功する考え方」を盗もうとします。
「成功する方法」を教わっても成功できないことを知っているので、「成功する方法を思いつける考え方」を身に付けることに注力しているのです。
「感覚脳(無意識脳)」を信じないと成功できない
- ネガティブ質問を禁止する
- ポジティブ質問を増やす
- 成功哲学を学ばず、成功哲学を生み出した人の考え方を学ぶ
この3つを実践できれば、成功するのは時間の問題です。
あなたも分かるはずです。
この3つを実践してる人に出会ったら、「この人は成功する」と思うはずです。
それほど根本的な、成功者の要素なのです。
しかし、ここまでの話は「感覚脳(無意識脳)」を信じられない限り読むことが出来ません。
スピリチュアルアレルギーが発動して耳にに入ってこないんです。
成功者の割合は2割とよく言われますが、
「感覚脳(無意識脳)」を信じられる機会に恵まれた人が2割というのが、突き詰めてしまうと答えです。
成功者に風水好きは多いですよね。
「論理脳(意識脳)」と「感覚脳(無意識脳)」って本当に存在するの?
存在するという科学的証明はされていません。
存在しないという証明もされていません。
色々な分野の成功者にこの話をしますが、今のところ全員から共感を得ています。
皆さん「感覚脳(無意識脳)」の事をそれぞれ独自の言葉で捉えていました(笑)
「無我の境地」「ゾーン」「犬の脳」「もう一人の僕」「スタンド」「見聞色」「聖徳太子」「幽体離脱」「憑依」etc.. (笑)
脳科学の分野では「顕在意識」と「潜在意識」、「第1の脳」と「第2の脳」等と呼ばれて研究されています。
ダニエル・カーネマンというノーベル経済学賞を取った心理学者がこのことについて2014年に書籍化しているようです。
興味があったら読んでみてください。